広瀬すずの初コメディ作として公開前から話題となっていた映画『一度死んでみた』を公開日に見に行ってきました!反抗期こじらせデスメタル少女に広瀬すず、変人科学者社長に堤真一、存在感ゼロの「ゴースト社員」に吉沢亮というかなり濃いキャラの登場しまくる映画の見どころと、おすすめポイントをご紹介します。 さらに佐藤健のまさかの登場シーンもご紹介します!
『一度死んでみた』あらすじ
父親のことが大嫌い、いまだ反抗期を引きずっている女子大生の七瀬(広瀬すず)。売れないデスメタルバンドのボーカルをしている彼女は、ライブで「一度死んでくれ!」と父・計(堤真一)への不満をシャウトするのが日常だった。そんなある日、計が本当に死んでしまったとの知らせが。実は計が経営する製薬会社で発明された「2日間だけ死んじゃう薬」を飲んだためで、計は仮死状態にあるのだった。ところが、計を亡き者にしようとするライバル会社の陰謀で、計は本当に火葬されてしまいそうに…!大嫌いだったはずの父の、絶体絶命のピンチに直面した七瀬は、存在感が無さすぎてゴーストと呼ばれている計の秘書・松岡(吉沢亮)とともに、父を救うため立ち上がることに!火葬までのタイムリミットは2日間。はたして七瀬は無事、父を生き返らせることができるのか!?
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『一度死んでみた』主要キャストとキャラクター
反抗期こじらせ中のデスメタル女子大生「野畑七瀬」広瀬すず
広瀬すず演じる野畑七瀬は、父親への反抗をこじらせすぎてデスメタル一色に染まっちゃっている女子大生です。周囲が就活をしているにも関わらず、髪をピンクに染め、自らのデスメタルバンド『魂ズ』のライブでは「死ね!」を連呼しまくってます。
「卒業までにデビューできなかったら解散」というバンドの約束をしていますが、メジャーからのお呼びの声はかからず……。それもそのはず、デスメタルが本当に好きというよりも父親への反抗のはけ口にデスメタルを見出しているので、メジャーレーベルの人からも「魂がこもってないから『魂ズ』じゃなくてただの『ズ』」と言われる始末。
家で父親と一緒のときには「臭い」を連呼し、消臭スプレーを吹きかけるほどの父親嫌い。 部屋には父親の似顔絵の貼り付けたサンドバックを日々、殴ったり蹴ったりしています。
存在感ゼロのゴースト社員「松岡」吉沢亮
吉沢亮演じる松岡は、野畑製薬に勤める社員。しかしすぐそばに立っていても気づかれないほどの存在感のなさが特徴で、社内では「ゴースト社員」と呼ばれています。野畑製薬の社長、計(はかる)にその特徴を買われ、娘の七瀬を見張る仕事を任されます。
映画内ではその「存在感のなさ」を存分に生かした立ち回りを披露しています。
野畑製薬の変人化学オタク社長「野畑計」堤真一
野畑製薬の社長であり、七瀬の父親である計(はかる)は堤真一が演じています。重度の科学オタクで変人である計は、娘の七瀬に何かと口出しをしますが、そのたびに反抗され「臭い」と言われ消臭スプレーを浴びせられています。それもそのはず、計は七瀬の母で計の妻である、百合子が病気で亡くなったときも仕事をしていたほどの仕事人間。
そして今回も会社内の裏切り者をあぶり出すために、自ら「2日だけ死んでしまう薬」を飲んでしまうのです。
『一度死んでみた』見どころ1:広瀬すずのデスメタ風の見た目とぶっ飛び加減!
1つめの見どころはコメディ初挑戦という広瀬すずのぶっ飛んだ服装と演技!
そんなこじらせまくってる七瀬ですが、服装がとにかくかわいい!
父親への反抗心からとはいえ、デスメタル一色の七瀬は服装もメタルな服を好んで着ています。これがまた似合う!ライブ時の服装から普段着の感じもかわいい〜
ライブでは目をひん剥いて父親への恨み節を炸裂させたり、ひどい嘘泣きを見せたりと広瀬すずのこれまで演じてきたキャラクターとは全く違うタイプなので、新たな一面を見れます。
『一度死んでみた』見どころ2:あの吉沢亮が存在感がない
2つ目の見どころは、日本が誇るイケメン吉沢亮の”存在感のなさ”です。吉沢亮が演じている松岡は、存在感ゼロの「ゴースト」と呼ばれる社員。そんな存在感のなさを見込まれ、野畑に娘の見張りを命じられます。
映画を見る前は「いやいやあの吉沢亮が存在感ないなんてそんなわけないじゃん」って思ってたのですが、本当に存在感がないかった(笑)
立ちふるまいで存在感のなさを表現できるのか!と驚きました。なんだかつかみどころのない感じも魅力に感じてしまいます。
さらに劇中、”覚醒する”シーンがあり、そこも見逃せません。
しかしやはり、顔面は吉沢亮です(当たり前だ)しかもスーツにメガネ!メガネスーツ女子にはたまらん風貌です。はい、私です。
『一度死んでみた』見どころ3:佐藤健が出演してる!?
3つ目の見どころは、豪華な出演者!主演の三人はもちろんのこと、その他にもリリー・フランキー、木村多江、松田翔太、佐藤健、さらには宇宙飛行士野口さんまで出演しています。
特に驚いたのが、佐藤健の登場シーン。計がライバル会社の田辺から接待を受ける高級クラブでのシーンでボーイとして登場するのですが、その時間が本当に短いんです。特に登場人物となにかあるわけでもなく、あくまでも”脇役”としてほんの少し登場しているだけなのです。
あんなちょい役に佐藤健を使うなんて、贅沢すぎるやろ……と思わずに入られませんでした。その他にも、城田優や志尊淳、西野七瀬など主要キャラクターではない役にも豪華俳優が登場しています。
『一度死んでみた』見どころ4:家族の大切さに気づかされる
4つ目の見どころは、失ってから気づかされる家族の大切さです。主要キャラクターから脇役に至るまで、濃い~キャラクターが魅力に終始笑ってしまいますが、失った家族の大切さを描いています。
あれだけ嫌いだった父親も、死んでしまうと後悔が湧いてしまうもの。「なんでもっと話さなかったのだろう」七瀬だけでなく、計も同じように死んでしまってから後悔するのです。
「大切なものに失ってから気づく」というテーマはありがちですが、人間って意外と気づかないものなんですよね……。そういえば最近親と話していないなーなんて思ってしまいました。
「いつでも話せる」「言わなくてもわかる」そんな風に思っていた自分を反省し、両親と話したくなる、そんな映画です。
『一度死んでみた』はこんな人におすすめ
- 最近、両親とあまり話してない方
- とにかくコメディで笑いたい方
- 笑って泣きたい方
『一度死んでみた』感想|話さなければ、わからない
この映画はぜひ、親子で見てほしいです。私はこの映画を母親と見たのですが、終わったあとは、いつもよりもたくさん話しました。
家族ってなんとなく「言わなくてもわかるでしょ」って思ってコミュニケーションをサボってしまいがちですが、近いからこそ言わなきゃわからないこともあるんですよね。この映画はそんな当たり前だけど、できずにいることに気づかせてくれます。
「最近、両親と話してないなーでも何もきっかけがないしなー」なんて思っている方は、この映画を誘って見に行ってはいかがでしょう?
笑って泣けて、見終わったあとはいつもより少し多く、色んなことを話せるのではないかと思います。