華麗なダンスと、耳に残る音楽、思わず踊りだしたくなるような楽しい気分から、涙が止まらなくなってしまう悲しい気持ちにまで感情を揺さぶってくれるのがミュージカル映画の良いところ。
「いきなり歌い出すのがわからない」「音楽を知らないからちょっと……」と思っている方にもおすすめしたいミュージカル映画18選をご紹介します。
往年の名作ミュージカルから、最新の人気映画まで、個人的におすすめのものをピックアップしています。後半は、米国の映画サイトが選んだミュージカル映画のランキング50位も紹介していますので、そちらも参考にしてみてください!
おすすめのミュージカル映画18選
マンマ・ミーア!
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- ABBAが好きな方
- 両親の秘密を知りたい方
- 昔からの親友と再開すると叫んじゃう方
『ダンシング・クイーン』といったABBAの名曲をベースに構成されたミュージカルを映画化したもの。
自分の出生がどうしても知りたいソフィは父親候補の3人の男性を結婚式に呼び寄せる。メリル・ストリープ演じる母ドナのぶっ飛び具合も清々しい。何よりABBAの楽曲がとってもいい!
ラ・ラ・ランド
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- ミュージカル映画が苦手な方
- 夢を追っている方
- 仕事が理由で恋人とすれ違ったことがある方
実は私、昔はミュージカル映画が苦手だったんです……。この映画は、映画『セッション』のダミアンチャゼル監督の作品だったため正直「ミュージカル苦手だけど見るか……」ってテンションでみました。
その結果、ドハマリしてしまいました。オープニングや序盤はミュージカル観満載で「いやめっちゃミュージカルやん!」と突っ込みたくなるかもしれませんが、気づけばその世界に没入してしまっています。
とはいえ、賛否両論多い作品なので、ぜひその目で確認してみてください。
雨に唄えば
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- 最低限のミュージカル映画を見ておきたい方
- 雨が好きな方
- 変わりゆく時代についていけないと感じている方
ミュージカル映画の傑作として名前が多く上がるのがこの作品。サイレントからトーキーへの時代の移り変わりで翻弄される俳優たちが描かれています。主人公ドン演じるジーン・ケリーの歌とダンスはもちろん、ドンの親友コズモも魅力たっぷり!個人的には発声のレッスンシーンである「Moses Supposes」がお気に入りです。
シェルブールの雨傘
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- セリフも含めて歌でも気にしない方
- フランスの美しい街並みを見たい方
- ラ・ラ・ランドを見た方
1964年公開のフランス映画です。カンヌ国際映画祭でグランプリを受賞し、フランスの名女優カトリーヌ・ドヌーヴの出世作でもあります。この映画を知らない方でも主題歌は聞いたことがあるはず!
美しくも切ない男女の物語を、ぜひ堪能してください。
グレイテスト・ショーマン
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- 自分らしさが何かわからない方
- 家族を幸せにしたいと思っている方
- 意外なところに自分の居場所を見つけたことがある方
19世紀に活躍した興行師、P.T.バーナムの成功を描いたミュージカル映画。劇中歌の「This is me」は第18回ゴールデングローブ賞を受賞しました。あの曲に何度元気をもらったことか!
主演のヒュー・ジャックマンが皮膚がんの手術によりドクターストップを受けていたにもかかわらず、感極まって歌ってしまったという逸話があります。
レ・ミゼラブル
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- 時代に翻弄されていると感じる方
- 無実の罪を着せられたことがある方
- 人間の誠意に胸を打たれたことがある方
ヴィクトル・ユーゴーが執筆した同名小説の映画です。この映画は、小説を原作にしたと言うよりも、原作小説のミュージカルが元になっています。そのため小説とは結構異なる箇所が多いようです。とはいえ、小説はかなり細かい描写が多く、正直結構読みにくい(と感じてしまった)ので、映画がおすすめです。
アン・ハサウェイの歌う魂のこもった「夢やぶれて」は必聴です。
アリ―/スター誕生
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- 頑張っているのに認められない方
- 人との出会いで人生が変わったことがある方
- レディー・ガガが好きな方
1954年の『スタア誕生』の3度めのリメイク作品。今回は世界で人気の歌手レディー・ガガがヒロインを演じています。主演と監督は、ブラッドリー・クーパー。今作が初の映画監督でしたが、批評家からは大絶賛で迎えられています。
スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師
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- ダークな物語が好きな方
- ジョニー・デップ、ヘレナボナムカーターが好きな方
- ミートパイが好きな方
ジョニー・デップ×ティム・バートンのコンビによるダークミュージカル!復讐心に駆られた理髪店の主人と彼を愛するラヴェット夫人など、悲しい人間模様が描かれています。
きっと、うまくいく
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- 競争社会に疲弊している方
- コメディ映画が好きな方
- 友だちとおバカなことをやったことがある方
インド映画といえばミュージカル映画!そのなかでも、この映画はとくにおすすめです!
インドの現代社会に根深くはびこる問題をユーモアたっぷりに描いています。笑って泣いて楽しめる作品です。
アラジン
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- ディズニー映画が好きな方
- 昔見たあの映画を大人になっても楽しみたい方
- 青いウィル・スミスを見たい方
ディズニーの人気アニメーション映画「アラジン」の実写版。映像が解禁された当初は、ジーニーが「青いウィル・スミス」と言われSNSで心配の声があがっていました。が、蓋を開けてみればこれ以上ないほどハマった演技を見せてくれていました。
嫌われ松子の一生
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- 悲劇と喜劇は似ていると感じる方
- カラフルな映像が好きな方
- 知り合いと全く会ったことがない方
ポップなタイトルポスターに騙されたら痛い目見ちゃう!教師だった松子の転落人生をポップでカラフルなミュージカルとして描いています。監督は『告白』の中島哲也監督。彼ならではのカラフルで振り切った映像は見ごたえがあります。
真面目でどこまでもまっすぐ、愛を貫いているのにどんどんどん底の人生に転落していく松子。彼女の生き様は胸を打つこと間違いないです。
魔法にかけられて
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- ミュージカル映画が苦手な方
- アニメも実写も両方好きな方
- ディズニー映画が大好きな方
アニメーションと実写、大きく分けられる2つのジャンルが、まさかの融合!アニメの世界から実写の世界に迷い込んでしまったキャラクターたちが現代のニューヨークでてんやわんやの大騒ぎする様子がとてもおもしろく描かれています。
ミュージカル映画で突っ込みたくなる「突然道端で歌い出す」が現代でやるとどうなるのかに、注目です。
全編に散りばめられた過去のミュージカル映画のオマージュやパロディを探すのも面白いかもしれません。
メリー・ポピンズ
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- 歌って笑いたい方
- 家族の問題を解決したい方
- 立派な社会人を演じている方
厳格な父とその子どもたちの元にやって来た乳母さんは、魔法を使えるメリー・ポピンズだった!楽しく歌って笑いたい方にピッタリの作品です。『チムチムチェリー』など名曲にも注目です。
サウンド・オブ・ミュージック
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- 往年のミュージカル映画の名作を見たい方
- いたずらっ子たちに手を焼いたことがある方
- 実話を基にした物語が見たい方
ゲオルク・フォン・トラップ大佐と妻マリアの実話を基にしたミュージカルを映画化したもの。時代と戦争に翻弄されながら、家族で協力して困難を乗り越える姿が描かれています。
天使にラブソングを…
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- 場違いな場所に放り込まれたことがある方
- 馬が合わない人と気づいたら仲良くなっていた方
- 歌を歌うことが大好きな方
ギャングから逃れるために修道院に隠れることになった主人公のデロリス。イケイケで享楽に溺れていたデロリスにとって、修道院は地獄のような場所!?しかし聖歌隊に入隊してからは、その本領を発揮します。
どんな場所でも自分の役割を見つけ出し、みんなの力になれることがわかります。
ヘアスプレー
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- コンプレックスがある方
- 歌とダンスが大好きな方
- 毎週楽しみにしているテレビ番組がある方
黒人差別が色濃く残る1962年のアメリカ。トレイシーは大好きなテレビ番組に出演し、一躍人気者となります。しかしそれを妬む美人プロデューサーにいて……。
黒人差別がテーマになっていますが、コンプレックスを乗り越えて自分を愛する大切さがわかります。
ピッチ・パーフェクト
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- 歌を歌うことが大好きな方
- 古い体制のチーム・組織に辟易している方
- チームやサークル、部活で、みんなで協力して何かを成し遂げたことがある方
公開後、アカペラ旋風を巻き起こした青春ミュージカル映画!大学で興味のなかったアカペラサークルに入ることになった主人公。彼女はもちろん、チームメンバーはみんなバラバラ。それでもぶつかり合いながら互いを高めていく様子、そして何よりステージで見せる彼女たちのパフォーマンスは見逃せません!
シカゴ
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- ワルい女が好きな方
- どんな手を使っても有名になりたい方
- 不本意な理由で有名になってしまった方
主人公は殺人犯、ライバルも殺人犯!夢見るスターになるために、殺人すら道具にしてしまう彼女たちの執念に度肝を抜かれますが、なぜか憎めないところが不思議。名声のためには手段を選ばない女たち、金でしか動かない弁護士など、人間のあくどい部分をユーモラスに描き出しています。
ワルもここまで貫かれると清々しいのかも。
米映画サイトThe Playlistが選ぶミュージカル映画ランキング50
アメリカの映画サイトThe Playlistが、2017年1月10日までに公開されたミュージカル映画の独自ランキングを作成しています。それがこちら。※()内は公開年です。
1.「雨に唄えば」(1952)
2.「オール・ザット・ジャズ」(79)
3.「シェルブールの雨傘」(64)
4.「ウエスト・サイド物語」(61)
5.「キャバレー」(71)
6.「オズの魔法使」(39)
7.「美女と野獣」(91)
8.「マイ・フェア・レディ」(64)
9.「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」(2001)
10.「サウンド・オブ・ミュージック」(1965)
11.「有頂天時代」(36)
12.「巴里のアメリカ人」(51)
13.「メリー・ポピンズ」(64)
14.「ラ・ラ・ランド」(2016)
15.「ファニー・ガール」(1968)
16.「トップ・ハット」(35)
17.「ショウ・ボート」(51)
18.「ジャングル・ブック」(67)
19.「ダンサー・イン・ザ・ダーク」(2000)
20.「スタア誕生」(1954)
21.「夢のチョコレート工場」(71)
22.「グリース」(78)
23.「カラミティ・ジェーン」(53)
24.「踊る大紐育」(49)
25.「Cabin in the Sky」(43)
26.「魔法にかけられて」(2007)
27.「ファントム・オブ・パラダイス」(1974)
28.「紳士は金髪がお好き」(52)
29.「若草の頃」(44)
30.「上流社会」(56)
31.「カルメン」(54)
32.「四十二番街」(33)
33.「世界中がアイ・ラヴ・ユー」(96)
34.「シカゴ」(2002)
35.「ダウンタウン物語」(1976)
36.「ヤンキー・ドゥードゥル・ダンディ」(42)
37.「The Music Man」(62)
38.「ビートルズがやって来る ヤア!ヤア!ヤア!」(64)
39.「恋の手ほどき」(58)
40.「サウスパーク/無修正映画版」(99)
41.「リトル・ショップ・オブ・ホラーズ」(86)
42.「王様と私」(56)
43.「ONCE ダブリンの街角で」(2006)
44.「ザ・マペッツ」(11)
45.「オリバー!」(1968)
46.「野郎どもと女たち」(55)
47.「ストーミー・ウェザー」(44)
48.「チキ・チキ・バン・バン」(68)
49.「Pennies from Heaven」(81)
50.「バンド・ワゴン」(53)
参考URL:https://theplaylist.net/50-best-movie-musicals-time-20170110/
選出された50作品のうち、45作品がアメリカ発の映画なんだとか!上位には往年の名作がずらりとならんでいますね。私もまだ見ていない作品が結構あるので、こちらを参考にして見ていきたいと思います!
AFIが選ぶミュージカル映画ベスト25
AFIとは、アメリカで「映画芸術の遺産を保護し前進させること」を目的にして作られた機関で1967年に設立されました。このリストは、「AFIアメリカ映画100年シリーズ」と称して2006年に選出したアメリカのミュージカル映画ベスト25です。少し情報が古いのと、アメリカ映画に限定されていますが、こちらも名作揃いです。※()内は公開年です。
- 雨に唄えば(1952)
- ウエスト・サイド物語(61)
- オズの魔法使(39)
- サウンド・オブ・ミュージック(65)
- キャバレー(72)
- メリー・ポピンズ(64)
- スタア誕生(54)
- マイ・フェア・レディ(64)
- 巴里のアメリカ人(51)
- 若草の頃(45)
- 王様と私(56)
- シカゴ(2002)
- 四十二番街(1933)
- オール・ザット・ジャズ(79)
- トップ・ハット(35)
- ファニー・ガール(68)
- バンド・ワゴン(53)
- ヤンキー・ドゥードゥル・ダンディ(42)
- 踊る大紐育(49)
- グリース(78)
- 掠奪された七人の花嫁(54)
- 美女と野獣(91)
- 野郎どもと女たち(55)
- ショウボート(36)
- ムーラン・ルージュ(2001)
参考URL:https://www.afi.com/afis-100-years-of-musicals/
まとめ
ミュージカル映画のおすすめをご紹介しました。後半は、米映画サイトや映画協会が認めるミュージカル映画のランキングも紹介しました。
気持ちが沈んだとき、どうにも元気が出ないときには明るくて元気なミュージカル映画を見て元気を出しましょう!反対にあえて悲しみや感動的なミュージカル映画で涙を流すのもいいですね。
ぜひ皆さんのお気に入りのミュージカル映画を見つけてみてください!
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