ボヘミアンラプソディのフレディの歌声って本人?
ラミ・マレックが歌っているって聞いたけれど本当?
映画『ボヘミアン・ラプソディ』は、主人公のフレディ・マーキュリーをラミ・マレックはもちろん、出演キャストがQUEENのメンバーにそっくりということで話題にもなりました。そのなかでも、とくに注目されているのがフレディの歌声。劇中で披露されたフレディの歌声は本人のものなのか?それともラミ・マレックのものなのか?という点です。この記事では映画「ボヘミアンラプソディ」の歌声について解説します。
無料で「ボヘミアン・ラプソディ」を見る映画『ボヘミアン・ラプソディ』の歌声は本人!?
結論から述べると、映画『ボヘミアン・ラプソディ』の歌声は
- カナダ出身のシンガー、マーク・マーテル
- 過去に録音されたフレディの歌声
- フレディ役のラミ・マレック
この3人の歌声を加工、合成したものです。
映画『ボヘミアンラプソディ』はQUEENのボーカル、フレディ・マーキュリーを主人公にした映画です。当然ですがフレディ・マーキュリーの歌声が、劇中で披露されています。しかしフレディ・マーキュリーは1991年に死去しているため、フレディ本人が吹き込むことはできません。そのため劇中では、上記の3人の歌声を加工・合成して使用しています。
映画『ボヘミアン・ラプソディ』の歌声を担当したマーク・マーテル
マーク・マーテルは、カナダ出身のシンガー。クイーン公式のトリビュートバンド「クイーン・エクストラヴァガンザ」にオーディションで選ばれた、いわば「クイーン公認の」シンガーです。
その実力は動画を見れば一目瞭然。動画ではQUEENの楽曲「ボヘミアン・ラプソディ」をカバーしていますが、フレディの歌声そっくりです。
また以前、マークはインタビューで次のように述べていました。
「映画ではフレディとラミ、そして僕の声をミックスしたものが使われることになるよ。どれが誰だかわからないような形でね」
https://www.cinematoday.jp/news/N0105416
さすがにそのままの歌声ではなく、フレディの声に近づけるように加工されているようです。CGの技術もすごいですが、声も特定の人に近づけられるなんて、すごいですね。
マーク・マーテルのプロフィール
出身:カナダ
生年月日:1976年11月16日(2021年現在44歳)
キャリア:1999年~、2011年クイーンの公式のトリビュートバンドオーディションで合格し、一躍有名に。YouTubeでQUEENのカバー曲をアップし、数日間で100万再生を突破しました。
フレディ役のラミ・マレックの歌声も使用されている
映画『ボヘミアン・ラプソディ』には、マーク・マーテルの他に、生前のフレディの歌声も使われています。そしてそれ以外にもフレディ役のラミ・マレックの歌声も使用されています。こちらもマーク・マーテル同様加工・合成されているようです。
しかもラミ・マレックは、QUEENのメンバーで映画の音楽プロデューサーであるブライアン・メイとロジャー・テイラーの前で歌声を披露しなければなりませんでした。しかもその場所は、あの「アビーロード・スタジオ」!ビートルズのアルバム名で有名なスタジオはまさにロックバンドの聖地。そんなスタジオで、バンドメンバーに見守られながら、歌声を披露する……。想像しただけで鳥肌が立ってしまいますね笑 俳優として活躍してきたラミ・マレックも次のように述べています。
誰よりもフレディをよく知っている二人に挟まれながら、フレディを演じる自分の姿を初めて見なければならなかった。どれほど怖い状況か、想像がつくよね
https://www.cinematoday.jp/news/N0105736
いやもう本当に。よくやりましたよ、ラミ・マレック。最初は自信が持てなかったものの、ブライアンがたいそう褒めてくれたのもあって、徐々に自信を取り戻したんだとか。確かに、劇中では彼は完全にフレディでした。
主人公フレディ役、ラミ・マレックのプロフィール
本名:Rami Said Malek
生年月日:1981年5月12日(2021年現在40歳)
出身:アメリカ(両親はエジプト出身)
出演映画:『ナイト ミュージアム』シリーズ、『ショート・ターム』、『ボヘミアン・ラプソディ』『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』
ラミ・マレックは、アメリカ出身ですが、両親はエジプト出身です。そのため英語の他にアラビア語を話すことができます。
映画『ボヘミアン・ラプソディ』で、アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞しています。
ラミ・マレックは双子!兄弟の写真がこちら
フレディ役を演じたラミ・マレック、実は双子の兄弟がいるんです!それが写真のサミ・マレック。二人は4分違いで生まれてきたんだとか。サミ・マレックは、教師をしているんだとか。ラミとは違う職種に就いているんですね。
24シリーズでおなじみのキーファー・サザーランドも双子ということを最近知って驚いたのですが、ラミ・マレックも双子だったとは!
ラミは、撮影やイベントに家族を連れて行くこと多いようです。いとこのことを「家族」といい、サミから「確かに僕らは家族みたいに仲いいけど、いとこは家族じゃなくて親戚だよ」と指摘されるほど。すごく仲がいいんですね!
フレディと同じ「移民の子」フレディの抱えた違和感をラミも感じていた
ラミ・マレックのプロフィールを見て気づいた方も多いかもしれませんが、実はラミもフレディと同じ移民。ラミは80年~90年代までロサンゼルスで暮らしていましたが、彼は自分の名前に違和感を覚えたんだとか。
自分を含めた家族やその伝統が場違いだと感じていたんだ。そういう気持ちで学校に行って、それでも自分の文化を隠さないでいるっていうのは、いつもすごく混乱した。アイデンティティをどこに位置づければいいのか葛藤があったんだ。フレディもそうだったと思うよ
https://wired.jp/2019/02/16/rami-malek-interview/
フレディが改名をしたところからも、彼が自分の生まれや名前に違和感を覚えていたのは確か。ラミもフレディと同様、自分のアイデンティティに対する葛藤があったんですね。
そんな彼も、2016年「MR.ROBOT」でエミー賞のドラマ部門主演男優賞を受賞しています。非白人男優の受賞は実に18年ぶり!マイノリティに属する俳優たちに、新たな道を切り開きました。
フレディ役のための圧倒的な役作り!つけ髭にカツラ、義歯、鼻も
映画『ボヘミアン・ラプソディ』の見どころの一つが、出演キャストがみんなQUEENのメンバーにそっくりなところ!そのなかでも、ラミ・マレックはフレディと顔立ちが少し異なるため、さまざまな苦労があったそう。
つけ髭にカツラ、義歯、鼻!実は一番メイクしてます
一番わかりやすい点がフレディのトレードマークでもあるそのヒゲ。これは実際に生やしているヒゲではなく付け髭なんだとか。また当然ボーカルで口元を大きく動かすため、ヒゲがとれやすく、メイクの方がカットがかかるたびにヒゲの様子を確認していたそうです。また髪型もカツラをつけており、長髪のシーンだけでなくライブエイドの短髪のシーンもカツラでした。
フレディの特徴でもある前歯を表現するために、ラミ・マレックは義歯をつけています。撮影中以外も義歯を着用し、「義歯を外すと裸になった気分になる」というほど歯を自分のものにしたんだとか。すごい熱量ですね。
付け髭にカツラ、義歯。ラミ・マレックの変身はこれだけではありません。実は鼻にもメイクを施しています。鼻のメイクは鼻を高く見せる効果だけでなく、目を真ん中に寄せてフレディの顔に近づける効果があるそうです。
振付師をつけずにすべて自分で演じる
フレディ役を演じる上で、歌声や外見だけではなく、そのパフォーマンスの再現も簡単なことではありませんでした。なにせフレディのマイクパフォーマンスは唯一無二。並大抵のパフォーマンスでは、とても再現できません。そのため振付師による当て振りも考えられましたが、ラミ・マレックはモーショントレーナーに師事。猛特訓の末、フレディのパフォーマンスを完璧に再現してみせたのです。
まとめ
映画『ボヘミアン・ラプソディ』でのフレディの歌声の解説と、フレディ役ラミ・マレックのプロフィール、役作りの裏側について紹介しました。
ボヘミアン・ラプソディでのフレディの歌声は、カナダ出身のシンガーマーク・マーテルと、ラミ・マレック、そしてフレディの生前の歌声を加工・合成して再現したものです。
またラミ・マレックは歌声や外見だけではなく、フレディのパフォーマンスを自ら演じ、完璧な再現をしてみせました。その結果、アカデミー賞では主演男優賞を受賞しています。
演技はもちろん、歌声の表現にもさまざまな工夫がされていたんですね。
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