映画『スタンドバイミー』は1986年に公開されて以来、30年以上に渡って愛されている青春映画の金字塔です。そんな名作に出演したキャストは、その後どのようなキャリアを積んだのでしょうか。今回はスタンドバイミーに出演したキャストのその後を、当時と現在の写真を比較してご紹介します。
映画『スタンドバイミー』出演キャストのその後
【主人公】ゴーディ
役名:ゴーディ・ラチャンス
キャスト:ウィル・ウィートン
まずは主人公のゴーディ。ストーリーを作ることが得意で、仲間内でも彼のつくるお話は評判で「何か話してよ!」と引っ張りだこでした。その一方で物語の4ヶ月前に兄を事故で亡くし両親の態度から、「自分は嫌われているのでないか」と内心深く傷ついています。
見た目は細身で繊細そうに見えますが、不良たちに果敢に立ち向かうなど勇気と無鉄砲さを兼ね備えています。
こちらがゴーディを演じた現在のウィル・ウィートン。1972年生まれで2021年現在、48歳です。
1987年から1990年にかけて『スター・トレック』シリーズにも出演しています。日本ではあまり知られていませんが、アメリカでは映画やドラマ、声優などで、現在でも広く知られています。
1999年に女優と結婚して以来、二人の継子と一緒に暮らしています。
【主人公の頼れる親友】クリス
役名:クリス・チェンバーズ
キャスト:リバーフェニックス
主人公ゴーディの頼れる親友クリス。ゴーディや仲間のピンチには誰よりも早く助け出す勇気の持ち主。優れた頭脳を持っていますが、素行の悪い父と兄を持ったために周囲からの評判はよくありません。
ゴーディの才能を見抜いており、物語を書くよう進めます。「書くことがなくなったら俺たちのことを書け」という言葉が印象的ですよね。
クリスを演じたのは、1970年生まれのリバーフェニックス。『スタンドバイミー』での演技はもちろん、『旅立ちの時』ではアカデミー賞助演男優賞にノミネート、『マイ・プライベート・アイダホ』ではヴェネツィア国際映画祭の男優賞を受賞するなど、若き天才として知られていました。しかし1993年、23歳という若さでこの世をさりました。
また、弟は『ジョーカー』でアカデミー賞主演男優賞を受賞したホアキン・フェニックス。ホアキンは、兄について2019年のトロント国際映画祭で次のように述べています。
「ある日、兄のリヴァーが、『レイジング・ブル』(80)のVHSテープを持って、仕事から帰宅したのです。私にその映画を観せると、翌朝も私を起こし、もう一度観せたのです。そうして、『お前は演技をやるんだ。これがお前のやることなんだよ』と……ただそう伝えたんです。演技が私にこんなにも素晴らしい人生を与えてくれた。兄には感謝しています」。
https://www.elle.com/jp/culture/celebgossip/g29138780/toxic-family-vol4-river-phoenix-parents-191004/
ホアキンやリヴァーは、両親の宗教的関係や経済状況など、かなり過酷な状況で育ったようです。そんななかでもリヴァーは弟の才能を見出し、背中を押しました。劇中のクリスと同じことをしたのですね!
また、ホアキン・フェニックスは女優ルーニー・マーラとの間に2020年第一子が生まれています。その子の名前は「リヴァー」。名前の由来はもちろん兄から!素敵ですね!!
【軍隊に憧れる特攻小僧】テディ
役名:テディ・ドチャンプ
キャスト:コリー・フェルドマン
テディは、メガネをかけたムードメーカー的存在。ノルマンディ戦争で精神を止んでしまった父親を尊敬しており、軍隊に強い憧れを持っています。父からは耳をコンロで焼かれるといった虐待を受けていますが、それでも父を罵られると激高するほど尊敬しています。
テディを演じたのはコリー・フェルドマン、現在49歳です。『スタンドバイミー』以外にも『グーニーズ』や『グレムリン』に出演しています。その後、一時ヘロイン中毒に苦しみますが、2000年以降はリアリティ番組に出るなど、徐々に立て直しているようです。
【愛されドジっ子】バーン
役名:バーン・テシオ
キャスト:ジェリー・オコネル
バーンは、小太りでゴーディから「頭が鈍い」と評される少し抜けたところがある男の子。4人のなかではいじられ役で臆病であることをからかわれることも。しかし、今回の物語の始まりである「死体がある」という情報は彼が持ってくるなど、物語には欠かせない存在でもあります。
バーンを演じたのは、ジェリー・オコネル。1974年生まれで現在47歳。『スタンドバイミー』出演後は学業への専念で一時俳優業を中断しますが、大学卒業後に再開します。『ザ・エージェント』や『スクリーム2』などに出演しています。
『スタンドバイミー』出演時はぽっちゃりとした体型でしたが、ブルワーカーという筋力トレーニングを始め、現在ではかなり筋肉質な体型です。大学ではフェンシングをやるなど、活動的であることが伺えます。
【主人公たちをいじめる不良】エース
役名:エース・メリル
キャスト:キーファー・サザーランド
エースは主人公ゴーディたちをいじめる卑劣な不良グループのリーダー。街の破壊行為や自分よりも年下の子どもをいじめるなど、卑怯でイヤな奴です。車のレースのシーンやゴーディたち相手にナイフを取り出し「殺す」と言うなど、少し常軌を逸した行動も見られます。
エースを演じたのは、キーファーサザーランド。『スタンドバイミー』以降は役に恵まれず低迷期もありましたが、海外ドラマ『24』がヒットし、一躍人気となりました。日本ではジャックバウアーとして、認知されていることも。キーファーサザーランドのお父さんは名脇役として知られるドナルド・サザーランド。また双子の兄弟もいます。詳しくはこちらの記事で解説していますので、気になる方は読んでみてください。
スタンドバイミー25周年記念の際の写真
スタンドバイミー公開から25年後の2011年には、監督と出演者たちが集まりました。右後ろは監督のロブ・ライナー。その隣は大人のゴーディを演じたリチャード・ドレイファス。
前方に写っているのは、左からバーン役のジェリー・オコネル、テディ役のコリー・フェルドマン、ゴーディ役のウィル・ウィートンです。
まとめ
映画『スタンドバイミー』出演キャストのその後や、現在の写真を紹介しました。
『スタンドバイミー』は、少年たちの成長物語として、公開から30年以上経った今でも愛され続ける名作です。いっときしかない、子ども時代。そんな一瞬の素晴らしい瞬間を切り取った映画は、子どもはもちろん、おとなになってからも学ぶことが多くありますね。
映画史に残る名作を、見直してみてはいかがでしょうか。以前見たときとは異なる発見があるかもしれませんよ。
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