映画「ザ・ファブル」柳楽優弥演じる小島の最後は?演技派俳優が魅せるぶっ飛びキャラ

『ザ・ファブル』は2019年に公開された岡田准一主演の映画です。『ザ・ファブル』のなかでも特に注目を集めたのが、ヤクザの小島を演じた柳楽優弥の演技。小島は、人を殺して大喜び、脅すときのイッちゃった目、殴り合い大好きという「アドレナリン全開デンジャラスメーカー」の名に恥じないぶっ飛びキャラ。並の俳優では演じるのが難しい役どころですが、見事にハマった演技を見せています。

舞台挨拶では、岡田准一も「柳楽君のおかげで大ヒットしたと言っても過言ではない」と述べています。今回は、柳楽優弥演じる小島の最後と、その魅力について解説します。

この記事では、映画の結末について触れています。ネタバレのため未視聴の方はご注意ください。

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映画『ザ・ファブル』あらすじ

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裏社会で「伝説」とまで呼ばれるスゴ腕の殺し屋“ファブル(寓話)”。仕事をしすぎた彼に、ボスが与えたミッションは、1年間誰も殺さず、一般人として生きるというものだった。ファブルは、佐藤アキラという偽名を使い、相棒のヨウコと共に、生まれて初めて一般人としての生活を始める。殺しを封じ、バイトをしたり、インコを飼ったり、いわゆる《普通》を満喫しはじめた矢先、裏社会の人間たちのトラブルに巻き込まれていく…。

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映画『ザ・ファブル』で小島の最後と死んだ理由

映画『ザ・ファブル』の最後では、小島は兄貴分の海老原に射殺されて死亡します。しかし海老原は可愛がっていた小島を、なぜ殺したのでしょうか?ここでは小島が死んだ理由もとい、海老原が小島を殺した理由について考察していきます。

映画『ザ・ファブル』で小島が死んだ理由①出所早々、風間を殺害

小島が死んだ理由として、もっとも大きなものは風間を殺害したことにあります。海老原に「出所後しばらくは大人しくしておけ」という忠告を無視して、小島は早々に風間を殺してしまいます。風間を殺したときのイッちゃってる目もやばかったですね。

映画『ザ・ファブル』で小島が死んだ理由②砂川に反乱の余地を与えてしまった

小島が死んだ理由の2つ目としてあげられるのが、風間を殺したことによって、砂川に組織内の反乱の余地を与えてしまった点です。小島と犬猿の仲であり、会社の乗っ取りを企んでいた砂川は小島が風間を殺害したことを知って、それを「海老原の指示だ」と偽装することで、海老原を失脚させようとします。さらに嫌いな小島も殺せるので一石二鳥というわけですね。

映画『ザ・ファブル』で小島が死んだ理由③花屋を開こうとした

小島が死んだ理由の3つ目は、海老原の制止も聞かずに、「セレブ向けの花屋」を開こうとしたことです。

セレブ向けの花屋の意味

花屋とは、買春宿の隠語です。花を売るとは、女性を売春させるということ。つまり、小島はセレブな男性たちに向けて女性たちを売春させようとしていたんですね。

小島は「セレブが欲しがる花」として、岬に目をつけます。嫌がる彼女を無理やり商品化しようとします。

映画『ザ・ファブル』で小島が死んだ理由④岬を巻き込んだ

小島が死んだ理由の4つ目は、一般人でヤクザの世界とは程遠い岬をヤクザの抗争に巻き込んでしまったことです。小島は、セレブ向けの花屋のために無理やり引き込んだ岬を、結果的に砂川との抗争に巻き込むこととなってしまいました。

海老原は、「岬のような普通の少女を自分たちのような世界に巻き込んではいけない」とアキラに言っています。海老原はヤクザであるものの、常識はわきまえており一線を画する行動はしないように普段から心がけていたのでしょう。

映画『ザ・ファブル』で小島が死んだ理由⑤海老原までも命の危険に

小島が死んだ理由の5つ目は、海老原自身までの命が危険にさらされてしまったからです。砂川に誘拐された小島と岬を助けるために、海老原はアキラに救出を依頼します。海老原の会社とアキラのボスは、「アキラに殺しを禁じ、1年間普通に生活させる」ことを目的に、契約をしています。それなのに結局アキラはすぐに人を殺してもおかしくない状況になってしまいます。このきっかけを与えたのは他でもない小島です。

アキラのボスはこのことに怒りを感じ、小島の兄貴分でありアキラに救出を依頼した海老原に「このままでは命はない」と脅しをかけます。

映画『ザ・ファブル』での柳楽優弥演じる小島の魅力

https://www.cinemacafe.net/article/2019/06/26/62248.html

ぶっ飛びキャラである小島を演じたのは柳楽優弥。『誰も知らない』で14歳でカンヌ国際映画祭最優秀男優賞を日本人で初めて受賞して以来、数々の賞を受賞している演技派俳優です。

そんな彼が演じる小島はひどいことをしまくっているのに、なぜか憎めないキャラクターです。ここでは小島の魅力を考察していきます。

クズofクズ!なのになぜか憎めない……

小島は、海老原に「大人しくしてろ」と言われたにもかかわらず、出所早々、風間を殺害。さらにセレブ向けの花屋を開こうと岬を恐喝、挙げ句砂川たちに誘拐される……とその行動はどこまでもクズofクズ。それなのにどこか憎めないキャラクターです。

意外とドジっ子

デンジャラスメーカーの別名を持つ小島ですが、意外とドジっ子なところもあります。アキラに救出され、追手から逃げている時には立て掛けてあった鉄の棒を倒して、居場所がバレてしまいます。

ちなみにこのシーンは、柳楽優弥がこだわったシーンだそう。

「カメラのアングルのほうにうまく倒れないといけないので、わりと責任重大でした。あと、僕が演じた小島はファブルの邪魔にならないといけないというか、足を引っ張らないといけないと思うので、その部分は意識しました」

https://www.tvlife.jp/entame/231892

原作では、トラブルメーカーでありながらもそこまで強いキャラクターではないのですが、柳楽優弥が演じるとあそこまでぶっ飛んだキャラになってしまいます。

兄貴分の海老原との関係性

小島の大きな魅力は、兄貴分である海老原との関係性にあるといっても過言ではありません。海老原はヤクザにしては常識をわきまえた人情深い人物。それに対して小島はとにかくあばれたくてしょうがない危険きわまりない人物です。こんな二人が仲が良いのは、不思議ですが小島も海老原にはよくなついており、人情深い海老原もそんな小島がかわいいと感じていたのでしょう。

まとめ

映画『ザ・ファブル』で柳楽優弥演じる小島が死んだ理由と、クズなのになんだか憎めないその魅力について解説しました。

『ザ・ファブル』は漫画が原作で主人公が殺し屋ということもあり、登場人物はかなり強烈なキャラクターたちです。そのなかでも、小島のぶっ飛び具合は群を抜いていました。私も前評判で「柳楽優弥がやばい」と聞いていたのでどんなもんじゃいと思っていたのですが、想像以上でした。

そして何より海老原と小島の関係性も、なかなか目頭が熱くなる展開でしたね。海老原が一人でビールを飲むシーンは、画面がかすんでよく見えませんでした(泣きすぎ)

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